障害者週間 2022年

本日12月3日から12月9日までが「障害者週間」であることをご存じでしょうか?

「障害者週間」は、平成16年6月の障害者基本法の改正により、国民の間に広く障害者の福祉についての関心と理解を深めるとともに、障害者が社会、経済、文化その他あらゆる分野の活動に積極的に参加する意欲を高めることを目的として、従来の「障害者の日」(12月9日)に代わるものとして設定されました。

今年(2022年)8月、2014年に障害のある人の人権や自由を守ることを定めた「障害者権利条約」を批准した後、日本政府がどのような取り組みをしてきたのか、国連の権利委員会による初めての審査が行われました。

国連からは「インクルーシブ教育」について、改善勧告がありました。
障害のある子のなかに、通常の学級で学べない子がいることを問題視したものです。障害のある子もない子も共に学ぶ「インクルーシブ教育」に関する、国の行動計画を作ることを求めました。インクルーシブ教育は、障害のある子を含むすべての子がそれぞれに合わせた必要な支援を受けつつ、共に関わり合いながら一緒に学ぶことで実現するとされています。

現場で日々、子どもたちと関わる私たちからすると、教育委員会が考えなく特別支援学級や支援学校を勧めることは避けるべきですが、それぞれの特性や個性に合わせた教育や療育が必要だと考えます。実際に、特別支援学級など落ち着いた環境の中で、先生たちが深く関わりを持つことで、子どもたちの成長が促進されているのも目の当たりにしてきました。

形を整えることだけではなく、まずは「人を差別しない」「人を大切にする」「誰にも権利がある」といった風土を創り上げることが重要なのではないかと思います。

障害のある方たちが、一度しかない人生を自分らしく生きていくために、何が必要なのか、この障害者週間に考えてみませんか?

 

2022年12月03日