3月11日に思うこと

東日本大震災が起きて、11年の時が経ちました。

死者15,900人、行方不明者2,523人。全国の避難者数は42,000人を数えると言います。

亡くなられた方々に改めて哀悼の意を表するとともに、行方が分からない方が早く見つかること、そして故郷を離れて過ごしている方たちが心穏やかな暮らしを取り戻すことを心から願っています。


災害時において、障害がある人たちは、被災した人の中でも更なる居づらさ・暮らしづらさを抱えることになります。

ある調査によると、東日本大震災や原発事故の発生直後、被災した障害者が平均で4箇所(最大9箇所)の移動を余儀なくされたとのことです。

車いすで生活ができる設備が整っていなかったり、環境の変化により大声をあげたり、うまく集団生活に馴染むことができなかったりで、移動せざるを得なかったようです。


3月11日は、私たちに、障害福祉に携わる者として、障害がある方やその家族が、災害時でも安心して避難し過ごせる環境や体制づくりを行うとともに、社会に向けて「障害」の理解を深めるための発信をしなければならないんじゃないかと、問いかけてくる日です。

2022年03月11日